【ラブの領域】与えると受け取るの二極のバランス
与えると受け取るの二極 (ラブの領域)
恋愛・結婚のパートナーシップの場合
「与えると受け取るの二極」は、恋愛結婚のパートナーシップで相手に愛情やケアを「与える側」でいることが多いか、「受け取る側」でいることが多いかを見つめ直すのに便利です。パートナーシップでは、愛情を与える側と受け取る側の役割を柔軟に交代し、流動的に循環させることが健康的な関係の鍵です。この「柔軟な役割交代」と甘え甘えられ、頼り頼られ、支え支えられるという「愛情エネルギーの循環」が、うまくいくパートナーシップの秘訣です。「依存する」と「支える」をお互いに必要な時にできることが大切です。
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チェックリスト
- 与える側のチェックリスト
- 私はパートナーに対して頻繁にサポートやケアを提供していると感じる。
- パートナーに対して、私がよく気を使っている。
- 私が相手に多くの愛情を与えていると感じることが多い。
- パートナーが困ったときには、自然に自分が助ける側になる。
- 私がパートナーを励まし、支えることが多い。
- 受け取る側のチェックリスト
- 私はパートナーから頻繁にサポートやケアを受けていると感じる。
- パートナーが私のために気を使ってくれることが多い。
- 私はパートナーから多くの愛情を受け取っていると感じる。
- パートナーがよく私を助けてくれる。
- 私はパートナーから励まされ、支えられることが多い。
- 与える側のチェックリスト
パートナーシップでバランスが取れている場合のチェックリスト:
- パートナーに対して愛情を与え、また受け取ることに満足感がある。
- 相手に与えすぎず、また受け取ることに対して抵抗を感じない。
- 自分が与える時期と、相手から受け取る時期が自然に交代している。
- 自分のニーズも大切にしつつ、相手のニーズにも配慮できる。
- どちらか一方に負担がかかることなく、愛情が循環している。
親子関係(または主な養育者との関係)の場合
親(養育者)側が「与える側」で、子どもが「受け取る側」であることが自然であり、子どもの成長発達にとって必要です。もしも親や養育者側が「受け取る側」に偏り、子どもが「与える側」に偏るなら、その関係は健康的ではありません。
子どもは、親からの感情の映し返し(ミラーリング)、承認、共感を必要とし、そうした対応が繰り返されることで、徐々に子どもの心の中に親が内面化されます。こうして、成長とともに子どもも「与える側」に回れるようになり、愛情の循環が成立します。これは自然な成長の過程であり、一足飛びに達成されるものではありません。
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チェックリスト
- 親(養育者)側のチェックリスト
- 私は子どもの感情をよく受け止め、共感するよう努めている。
- 子どもの成長に必要なサポートや愛情を意識して与えている。
- 子どもが困った時に、自然と助ける側に回ることが多い。
- 子どもの気持ちやニーズに気を配り、適切に対応している。
- 私は子どもの内面を映し返す(ミラーリング)ように、感情を受け止めている。
- 子ども側のチェックリスト
- 私は親や養育者から十分なサポートや愛情を受け取っていると感じる。
- 私は親や養育者から感情を理解され、共感されていると感じることが多い。
- 困ったとき、親が自然と助けてくれることが多い。
- 私の気持ちやニーズに対して、親が適切に対応してくれている。
- 私は親から愛情を受け取ることで、安心感を感じている。
- 親(養育者)側のチェックリスト
親子関係がうまくいっている場合のチェックリスト
- 子どもが親からの愛情やケアを十分に受け取り、安心感を感じている。
- 親は子どもの感情やニーズに共感し、適切に応えている。
- 子どもは自己表現ができ、親がそれを受け止めてくれると感じている。
- 親が子どもに対して過剰な期待や要求をせず、子どもの成長を見守ることができている。
- 子どもは親からのサポートを受け、次第に自分で問題を解決する能力を育んでいる。
オーバーギバー
オーバーギバーは、見捨てられる不安や欠乏感、寂しさを埋めるために、相手に過剰に尽くそうとすることで「与える側」でいなければと考えます。「与えないと相手が自分を見捨てて去ってしまう」と考えます。
チェックリスト:
- 他人に愛情やサポートを与え続けないと、自分が見捨てられるのではないかという不安を感じることがある。
- 他者の期待に応えないと、関係が壊れるのではないかと心配になる。
- 自分のニーズを後回しにして、他者のために尽くすことがよくある。
- 他者からの愛情や感謝がないと、自分が無価値に感じることがある。
- 自分の感情や疲れを無視してでも、他人のために行動することが多い。
ラブ・リジェクター
ラブ・リジェクターは、関係性の中で自分が相手より優位でないと安心できないため、与える側に回ろうとします。「与えないと自分が弱い人間だと感じてしまう」と考えます。
チェックリスト:
- 他人に愛情やサポートを与えることで、自分が弱い存在だと感じないようにしている。
- 関係性の中で自分が優位でなければ、不安や居心地の悪さを感じることがある。
- 親密な関係を避けるために、自分から相手に与える側に回ることが多い。
- 他人に対して感情的な弱さを見せることを避け、相手に頼られないように行動する。
- 他者に依存されることで、関係性のコントロールを保っている感覚がある。
テイカー
- テイカーは、関係性の中で相手から愛情やサポートを一方的に受け取ることに傾いてしまうパターンです。自分から与えることが少なく、相手に依存して満たしてもらおうとする傾向が強くなります。「与えることよりも受け取ることが当然」と感じ、関係が不均衡になる可能性があります。
チェックリスト:
- パートナーや周囲の人からの愛情やサポートを当然のように受け取ることが多い。
- 自分からはあまり与えず、他者に頼ることがよくある。
- 他者に与えることよりも、自分が満たされることを優先してしまう。
- 自分のニーズが最優先され、他者のニーズに気を配ることが少ない。
- 他者からのサポートや愛情がなければ不安を感じることがある。