【ラブの領域】与えると自分への愛の二極

与えると自分への愛の二極 

この二極は、他者に愛を与えることと、自分自身に愛を向けることのバランスを見つめ直すためのものです。自己犠牲的に他者へ与えるだけでなく、同時に自分自身を愛し、大切にすることが求められます。自分自身を無視して他者に尽くすと、やがて心身のバランスが崩れ、疲れやストレスを引き起こす可能性があります。反対に自分のことしか考えられない人は、他人の立場に立って気持ちを思いやる練習が必要です。

与える側のチェックリスト(健康的な与える愛)

  1. 他者に愛やサポートを与えることに喜びを感じる。
  2. 相手のニーズに気を配りながらも、自分自身を犠牲にしすぎないバランスを保っている。
  3. 他者に愛を与えるとき、見返りを期待せずに行動している。
  4. 自分自身の感情やエネルギーを尊重しつつ、他者を支援できる。
  5. 自分の限界を理解し、必要なときには休むことができる。

自分への愛のチェックリスト

  1. あなたは、自己肯定感を持って自分を大切にしている。
  2. 他者の期待に縛られず、自分の意志で行動することができる。
  3. 自分のニーズを認識し、無理をせずにそれを満たすことができている。
  4. 自分自身の感情に寄り添い、ストレスを抱えすぎないように工夫している。
  5. 自分の成功や成長を素直に喜び、自己評価をしっかりと行っている。

与える側に傾いた場合

オーバーギバー

見捨てられる不安や欠乏感、寂しさを埋めるために相手に過剰に尽くします。「与えないと相手が自分を見捨ててしまう」と感じ、常に他者に奉仕することで自己価値を感じます。

ケアテイカー

他者を助けることに過剰に傾き、相手を過度に甘やかしたりイネイブリング(依存の助長)を行う。「相手が自分を必要としている」と感じ、過剰に介入しすぎることで、相手の自立を妨げます。

チェックリスト

  1. 他者に必要以上に尽くすことで、自分の価値を感じている。
  2. 相手が失敗することを恐れ、過剰に手助けしてしまう。
  3. 他者の問題を自分が解決すべきだと感じ、深く関わりすぎる。
  4. 相手のニーズを優先しすぎて、自分の感情やニーズを後回しにすることが多い。
  5. 自分の支援によって、相手が自立しないまま依存していると感じることがある。

自分への愛に傾いた場合

ナルシスト

自分への愛や自己中心的な行動に偏り、自分のニーズや欲求を最優先にする。他者の感情やニーズを無視し、自分のために行動することが多い。

チェックリスト

  1. 他者の意見や感情を軽視し、常に自分の望みを優先している。
  2. 自分に関わる話題や行動が多く、他者との会話が自分中心になりがち。
  3. 他人の成功よりも自分の成功を常に優先して考える。
  4. 他者に対して配慮が少なく、自分のために行動することが多い。
  5. 他者からのフィードバックや批判を受け入れず、自分を正当化することが多い。