こんにちは、心理カウンセラーのいくこです。

今日は「手がかからない子」として育った方に向けてお話ししたいと思います。

私は幼少期から「本当に手がかからなくて助かる」と言われて育ちました。大人しい性格で引っ込み思案、空想好きな子供でした。周囲の大人たちは、私が静かにしていることで安心し、何の問題もないと思っていたかもしれません。でも実は、私自身はいつも「寂しい」と感じていました。

家族はそれぞれ忙しく、広い家の中で一人で過ごす時間が多かったことを覚えています。父は趣味に没頭し、家では不機嫌なことが多く、母は家族のバランスを取るために奔走していました。9歳上の兄とは年齢も性別も違い、共通の話題もなく、どのように関わればよいのか分かりませんでした。

「お母さんを困らせたくない」「家族の負担になりたくない」そんな思いが強かった私は、誰にも迷惑をかけないように、感情を押し殺しながら生きてきました。学校でも、友達の意見に合わせるのが当たり前。自分の本音を言うことはほとんどありませんでした。

でも、大人になってから気が付きました。この生き方が、自分を苦しめていたのです。

人と深く関わることが怖い。
自分の意見を出せない。
相手の顔色を気にしすぎる。

本当の自分を見失っていました。

カウンセリングを学びながら、私は少しずつ「本当の自分」に出会うことができました。

「手がかからない子」は、決して問題がないわけではありません。ただ、大人になってから生きづらさを抱えやすい傾向があります。

✔ 本音を言うのが怖い
✔ 人に頼ることができない
✔ すぐに相手の気持ちを優先してしまう
✔ 感情を押し殺すクセがある

もし、これらのことに思い当たる節があるなら、まずは「自分の気持ちを知ること」から始めてみてください。

「今、自分は本当はどう感じているのか?」
「私は何がしたいのか?」

小さなことでもいいので、自分の気持ちに耳を傾ける時間を作ってみましょう。

大丈夫です。
少しずつでいいのです。

あなたがあなたらしく生きるために、まずは「自分の気持ち」に気づくことから始めませんか?

それでは、また次回のメルマガでお会いしましょう。

心理カウンセラー いくこ
14:06