不登校の回復までのステージ
不登校のよくある特徴
✅家でスマホばかりいじっている
✅ゲームばかりするようになった
✅無気力状態になっている
✅親との会話を避ける
✅アタマがぼ~っとして集中力がなくなった
✅外出するときにマスクをしようとする
✅学校へ行きたい、または行かなければと思うけれど、当日になると行けない
✅カラダがだるくて、しんどい
✅昼夜逆転している
✅夜に不安で眠れなくなっている
不登校の回復までのステージ
不登校の子どもさんには、回復までに辿るいくつかの心身の状態があります。
①元気がなくなり、心身の症状が出はじめ、登校を渋るようになる「不安定状態」
②心身のエネルギー不足に陥り心を閉ざし登校を拒否する「エネルギー保存状態」
③心身のエネルギーが回復に向かい、心が安定し始める「安定化状態」
④元気・やる気が出始める「活性化状態」
⑤学校に復帰したり、進路を決めていき、自分らしさを取り戻す「再活動状態」
不登校は、今までは「心の問題」と考えられがちでしたが、
実際には「脳とからだの成長」の問題だという「ものの見方」が必要です。
各状態で、親御さんの取るべき対応がまったく違ってくるケースが多いです。
あまり性急な対応をしてしまうと、かえって親子の信頼関係が崩れて
子どもは心を閉ざしてしまいます。
そうなってしまうと、ますます悪化してしまうので、
各状態に適切な対応を知り、子どもが今どの段階にいるのかを見極めることが必要になるのです。
不安定状態の特徴
不安定状態のときの子どもは、心身にサインが現れ始めます。
登校前になると、腹痛・下痢・頭痛などのからだの症状が出はじめる。
無気力や気分の落ち込みが増えたり、急に涙もろくなったり、
怒りっぽくなったりします。
エネルギー保存状態
この状態では、子どもは家にこもりがちになります。
経験上、この時期での対応が、最も大切になります。
子どもがこの状態にある時期に、非常によくある親御さんの対応は、
強制やお説教、親御さん自身の不安を子どもさんにぶつけてしまうなどです。
この時期の子どもは「甘えている」ように見えるものですが、
実際には不安や葛藤で身動きが取れなくなり、
これ以上傷ついて消耗しないように自分の殻にこもり、
「エネルギー保存」をしているという見方が非常に役に立ちます。
この状態のときに大切になることは、主に以下の4つです。
①子どもの話の「聴き方のコツと手順」を知ること。
②親御さん自身が専門家と協力して対応を一緒に考えていくこと。
③必要に応じて、親御さん自身がカウンセリングを受けること。
④家族以外のできるだけ年齢の近い親しみやすい立場の人と子どもをつなげる。
不登校にもいろいろな背景があります。
とくに、最近では、親御さん自身が過去にトラウマを抱えているケースが増えています。
すると、それが自分でも気づかないうちに子どもさんに影響を与えていることもよくあるのです。
だから、子どもさんがカウンセリングへ来ることを渋ったり拒否する場合でも、
まず親御さんがカウンセリングを受けると、子どもの問題も解決に向かうケースも
よくあるのです。
安定化状態~活性化状態を経て再活動状態へ
適切な対応を続けると、徐々に子どもの心とからだが回復してきます。
そして、やる気や元気が湧いてきて、将来のことや進学先などに目が向かうようになります。
この時期は、アドバイスや情報提供などの、より具体的な対応が必要になってくることが多いです。
子どもさんのタイプに応じて、カウンセリングの進め方は違ってきますが、
適切に対応できれば、必ず改善します。
一緒に解決へ向けて力を合わせていきましょう。
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尼崎カウンセリング研究所
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