止まらない「マイナス思考」改善のために「するべきこと」とは?
前回は、止まらないマイナス思考のことを
「反すう思考」と呼びますとご紹介しました。
そして、それが脳に悪影響を及ぼすとも書きました。
具体的には、「マイナス思考」がストレスになり、
「不安になりやすい脳」ができあがる仕組みがあることをご紹介しましたね。
そして、それがさらなる「マイナス思考」を呼び、「不安になりやすい脳」と悪循環を作ってしまうのでした。
さて、今回の記事では、止まらない「マイナス思考」-「反すう思考」を改善するために「するべきこと」の代表例を、ご紹介します。
「反すう思考」改善のために「するべきこと」とは?
さて、「反すう思考」改善のために「するべきこと」。
それは、「意識の使い方を変えてみること」です。
そういわれてもピンと来ない方も多いのでご説明します。
反すう思考が始まったら
①意識を「集中」する方法
②意識を意図的に「分散」する方法
この2つが役立ちます。
いろいろなやり方がありますし、その人に一番合ったものを探す必要があります。
それぞれの方法の例を少しご紹介すると・・・
①意識を集中する
不安がやってきたら、「思考」がグルグルと回って暴走状態になってしまっています。
そのとき、少し立ち止まって、呼吸や、外の景色、部屋の中の家具など、
なんでも構わないので「意識」を「集中」することが、とても役立つことが多いのです。
これはなぜか?
実は、不安がむくむくと湧いてきたとき、脳内では「感情脳」と呼ばれる古い脳が、まるで火山の噴火のようにバクハツしてしまっています。
そして、その影響をまずダイレクトに受けるのが、あなたの「感じる脳」である「右脳」だと言われています。
人は、「感情脳」で作られるいろんな「感情」を、まず右脳で「感じる」のです。
だからこそ、僕たちは自分の気もちを感じることができて、イライラしたり、不安になったりするわけですね。
でも、あまりにも感情脳のバクハツが激しいと、僕たちは平常心を失い、どんどんマイナス思考になってしまいます。
このとき、「右脳」が感情脳のバクハツのせいで平常心を失っているだけでなく、
「考える」脳である「左脳」も、力が発揮できなくなります。
だからこそ、感情脳の「感情」が激し過ぎると、「思考」までどんどんマイナスになっていくのです。
そのときに、「意識集中!」と覚えてみてください。
意識を集中すると、「右脳」が冷静さを取り戻し始めるのです。
これは、右脳が「感情脳」から次々と生まれてくる「マイナス感情」に動じないでいられるためには、すごく大切なことです。
「マイナス感情」や「マイナス思考」と同時に、
いったん呼吸など「他の対象」に「意識を集中し直す」とよいのです。
そして、しばらくじ~っと意識を集中し続け、マイナスな思考や感情に気を取られていることに気づいた瞬間に、また意識を元の対象に集中し直す、ということをするのです。
すると、それだけでも、マイナス思考が収まり始めることもよくあるのです。
②意識を意図的に分散する
これは、先ほどの「意識集中!」とはちがって、「気を配る」とか「気晴らしをする」といったものに近い方法です。
この例としては、
「意図的に”心配タイム”を作って、その時だけ心配するようにする」というものがあります。
たとえば、あなたが毎日のように同じようなことを考え続けているなら、
「毎週、金曜日の夜30分だけこのことについて心配する!」と
あらかじめ決めておくのです。
そして、心配タイム以外は、マイナスなことから「注意を逸らす」ことのできる行動もあらかじめリストアップしておいて、それを即座に実行するように習慣づけるのです。
たとえば、運動しながら、足し算やしりとり、数字を数えるなど、具体的に決めておくことです。
すると、「反すう思考」とうまく付き合うことができるようになっていき、
振り回されない自分になることができるのです。
この方法が合いそうな方は、「反すう思考」に襲われたら「意識分散!」と覚えてみてくださいね。
他にも、メールでは微妙なニュアンスをお伝えしにくい、もっと役だつ方法があります。
いずれにせよ、これは、「脳のいろんなところを同時に使うという方法」でもあります。
僕たちの脳の「神経」は「刺激して、活性化させ、成長させる」という順番で育てていくことができます。
刺激して、活性化させ続けたら、脳は何歳でも成長していく、という法則があるのです。
だから、今回のようにいろんな方法で「脳」を使っていくことで、
どんどんその方法が「脳の癖」になっていきます。
「意識集中!」と、「意識分散!」。
どちらの方法でも構いません。
あなたに合うベストな方法を続けるだけで、
「反すう思考」から抜け出すことができるのです。
ただし、この方法「しか」ないというわけではありませんし、
「自分にはどちらも向いていなさそう」とか
「なんだか私には出来なさそう」と感じたとしても
あきらめないで欲しいのです。
そもそも、これは一人で出来ない方も意外と多いのです。
それくらい「反すう思考」は、このような文章を「読んだだけ」では
抜け出せないほど強いパワーを持っているのですから。
なんでもそうだと思いますが、「読んでわかる」のと「実際にできる」のでは
使っている脳がそもそも違います。
「反すう思考の抜け出し方」といった「知識」は、
「考える脳」である「左脳」がおもに活躍しますが、
「実際にやってみる」ときに活躍するのは、
おもにあなたの「感じる脳」である「右脳」だからです。
一人でできない、だけど早くマイナス思考から抜け出したい。
そんな方は、いつでもご遠慮なくカウンセリングの専門家に頼ってみてくださいね!
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尼崎カウンセリング研究所
代表 南ユウタ
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