回避型愛着スタイルの心理とセラピー
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愛着と感情の傷をいやす
オープンハート・サイコセラピー
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【回避型愛着スタイルの心理とセラピー】
「愛着と感情の傷をいやす
オープンハート・サイコセラピー」
心理カウンセラーの南ユウタです。
今回は、回避型愛着スタイルの心理とセラピーについて解説します。
1.回避型愛着スタイル・チェックリスト
2.回避型愛着スタイルの原因
3.回避型愛着スタイルのセラピー
この順番で解説します。
1.回避型愛着スタイル・チェックリスト
■人に頼るのは好きではない。自分のことは自分でやる方だ。
■私は人に頼らなくても自分一人で充分にうまくやっていけると思う。
■あまりにも親しくされたり、こちらが望む以上に親しくなることを求められたりすると、いらいらしてしまう。
■人は全面的には信用できないと思う。
■どんなに親しい間柄であろうと、あまりなれなれしい態度をとられると嫌になってしまう。
■あまり人と親しくなるのは好きではない。
■周りに人がいない状態だと、一番リラックスできる。
■パートナーから、自分には与えられないものを求められると感じる。
■落ち着きを取り戻すためには、自分ひとりの時間が必要だ。
回避型愛着スタイルは、他者への不信感が強く攻撃的な「怒りー拒否型」と、感情をあまり見せず、人と深く親密になろうとしない「引っ込み型」に分けられるとされています。
当てはまる方は、回避型愛着スタイルの傾向を持っているかもしれません。
愛着スタイルは「こころの状態」です。一人に一つしかないのではなく、相手や状況によって移り変わっていくこともあります。
2.回避型愛着スタイルの原因
回避型愛着スタイルの原因は、
幼少期からの養育者との愛着関係での傷つき体験です。
よくある養育スタイルと、それに対する子どもの反応を見てみましょう。
【よくある養育のスタイル】
回避型愛着スタイルの子どもの養育者には、よくある特徴が3つほどあります。
①養育行動の乏しさ…子どもの働きかけに対し、ほほえんだり抱きかかえたりすることが少ない。
②非応答的…養育者は、子どもに対して距離を置き、欲求にあまり応じない
③拒絶的…子どもが苦痛を示すとかえって子どもを遠ざける。
子どもの愛着パターンとしては、以下のようになっていくとされます。
■子どもは自分の欲求が満たされる望みは薄いのだと意識下で感じ取り、精神的に他者と距離を取るようになる。
■泣いたり混乱したりしない。
■養育者と再会しても近づかない。
■養育者から目を逸らしたり避けようとしたりする。
■養育者と分離してもさほど不安になるようには見えない。
■分離の後にも養育者との接触を求めないことがある。
■見知らぬ他人よりも養育者のことを好んでいるようには見えない。
■子どもは、感情は無価値で恥ずかしいものと学ぶ。
回避型愛着スタイルの防衛~基本戦略は「対処するが、感じない」~
回避型愛着スタイルの人は、傷つき体験から自分の心を守るために、以下のような生存戦略を身に着けるとされています。
①親子関係の重要性を矮小化する。
②自分の過去をほとんど思い出さない。
③感情を平板にする。
④自分とも他者とも感情的にかかわらない。
「自分の気持ちを受け止めてもらいたいという願いなど重要ではない」と自分に言い聞かせます。
愛着関係の重要性を「大した価値はない」と最小化しているのです。
自分の愛着欲求と感情を最小化しているのです。
さらに、
「そんな願いはそもそも持っていない」かのようにふるまいます。
自分の愛着欲求と感情を否認しているのです。
こういう風に否認や最小化の防衛を使って、つらい関係のなかを自立した「小さな大人」として生き延びるのです。
自分の感情を怖れ回避するわけですから、回避型愛着スタイルも「感情恐怖症」の1タイプとしてみることができます。
それでは、どんな風にセラピーをしていくのでしょうか?
3.回避型愛着スタイルのセラピー
回避型愛着の人のセラピーで大切なことは、いくつかあると考えています。
①自分の内面とつながる
一つ目は、回避型愛着の人が自分の体の感覚や、感じている感情と繋がりを持てるようにサポートすることです。
回避型の人は、子ども時代に自分自身と他者と両方から距離を取って引きこもることで、生き延びてきた人たちです。
でもその代わり、自分の感情と繋がれなくなってしまいます。
そして、自分の感情と繋がれないし、他者の感情とも繋がらなくなってしまうわけです。
そういう弊害が後々必ず出てきて、パートナーシップでのつまずきであったり、その他の人間関係での孤立感・孤独感に繋がっていったりします。
だから、回避型の人たちが自分の内面と安全に繋がりを持てるようにサポートしていくことが、とても大切かなと考えています。
②親密な他者とつながる
もう一つは、回避型の人たちが他者と親密な関係が持てるようにサポートすることです。
やっぱり回避型の人たちは、初めのうちはセラピストとの関係性もどこか遠いビジネスライクな関係性を持とうとする傾向があります。
そのまま放っていたら、やっぱりセラピストとも他の人たちとも距離を置いた回避的な人間関係を作ってしまいます。
セラピストとしては、そこで、リスペクトを持ちながらも少し勇気を出して、人間関係の中で「自分が人を必要としている」ということ。
「誰かに頼りたい、自分のつらい気持ちをわかってほしいと思っているということ」を、安全に認められるようにサポートして、そして実際にその気持ちをセラピストが受け止め、理解し、オープンに暖かく関わる。そういう体験をできるようにサポートしていきます。
思いやりや関心を受け取る体験、そしてそのことによって感情の傷が癒されていく体験を、重視するわけですね。
③弱さの受容と自他のニーズの認識
回避型愛着の人の多くは、弱さに対して恐怖心を抱いていることもあります。
自分の弱い一面を認めたり、人に見せることは、子ども時代に体験した圧倒的に強大な他者と、無力な小さな自分という関係性が甦ってしまうのではないかという、無意識的な恐怖感が甦ってきたりします。
だから、強迫的に自分は強いのだ、自立しているのだと、自分や他人に見せなければいけないと思ってしまうわけです。
でも、もうこれからの人間関係では、弱さを受け入れても大丈夫なのだと学んでいく必要がある人もいます。
そして、それは他者の弱さや傷に対しても敏感になり、ケアをする力を高めてくれたりもします。
回避型の人というのは実は、
自分自身に対してもあまり寛容になれないとのと同時に、他者の傷つきや痛みに対しても軽蔑のまなざしを向けてしまったりしやすいです。
自分自身が傷ついていたり、誰かの助けを必要としているということを認められなくなっているので、他者の同じ気持ちに対しても認めてあげられなくなってしまったりするのですね
④「気づきの力」を育む
また、セラピーを通して、自分が回避型的な防衛を使っている時に気がつけたり、その防衛を使ってしまう時、実は自分は何を不安がっているのかに気がつけたり、根底でどんな感情(中核感情)を感じているのかに気がつけるようになっていくことも、とても大切です。
そして、その心の動きのパターン(変化のトライアングル)を自覚していけるようになることも、とても大切です。
一言で言えば、内省する力・自己観察する力が育まれていくことがとても大切なわけですね。
いかがだったでしょうか?
オープンハート・サイコセラピーでは、
回避型愛着スタイルのセラピーを以上のようなスタンスで実施しています。
本気で愛着と感情の傷を癒すセラピーを検討されているあなたに届くと嬉しいです。
今回も読んでくださってありがとうございました。
それでは、また。
南ユウタ
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