アダルトチルドレンの「原因」とは?

尼崎カウンセリング研究所

心理カウンセラーの南ユウタです。

 

 

こちらの記事では、

アダルトチルドレンの「原因」について

わかりやすく解説していきます。

 

 

アダルトチルドレンの生きづらさについて、

僕の意見をカンタンにいうと、

 

アダルトチルドレンに「なる原因」と、

アダルトチルドレンが「続く原因」は、

まったく別、です。

 

 

アダルトチルドレンに「なる原因」は、

カンタンにいえば、主に「人間関係のトラウマ」です。

 

アダルトチルドレンが「続く原因」は、

今のあなたの信念(思い込み)と心の癖(防衛)」です。

 

 

そして、

アダルトチルドレンが「続く原因」を何とかするためには

アダルトチルドレンに「なる原因」も

適切な理解をしておくことが大切だと思うのです。

 

 

「ACになった」のはあなたのせいじゃないのに(ココ重要!)

「すべて私が悪い」と自分を責めて

辛くなってしまう人も、

一人でも多く減らしたいですからね。

 

 

 

これを踏まえた上で、

こちらの記事では、

①ACが「続く原因」

②ACに「なる原因」

という順番でわかりやすく解説していきます。

 

ACが「続く原因」は、他人軸の生き癖=信念×心の癖(防衛)

 

僕、南ユウタのカウンセリングでは、

アダルトチルドレンの生きづらさが「続く原因」は、

「他人軸の生き癖」だと常々言っています。

 

 

「他人軸の生き癖」とは、

今のあなたの信念(思い込み)と心の癖(防衛)」のこと。

 

 

わかりやすくカンタンに解説しますね。

 

 

アダルトチルドレンは、

 

「また傷つけられる」

「どうせ嫌われる」

「自分は自分であってはダメ」

「他人は信用できない」

「他人に認めてもらえない自分には価値はない」

 

といった基本的な思い込み信念)から、

 

・他人に心を開かず、ほんとうの自分を出さない(仮面癖)

・がんばって認められようとする(認められたい癖)

・自己犠牲をしてしまう(自己犠牲癖)

・怒りや悲しみなどの本当のきもちにフタをする(抑圧癖)

・他人とかかわることや、チャレンジを避け続ける(回避癖)

 

などの心の癖(防衛とも呼ぶ)で、

自分を過剰に守ってしまう。

 

 

 

こんな風に、

「信念(思い込み)」と「心の癖(防衛)の組み合わせのことを

「他人軸の生き癖」と呼び、

アダルトチルドレンが「続く原因」だと考えているのです。

 

では、他人軸の生き癖が、

ACの生きづらさの「続く原因」なのだとしたら

他人軸の生き癖が生まれるそもそもの原因

あるのでしょうか?

 

 

というわけで、次は

ACに「なる原因」を解説していきます!

 

ACに「なる原因」は、トラウマ

他人軸の生き癖がつく根本には、

幼い頃から成長過程のどこかで受けた

大小さまざまなトラウマの影響があります。

 

 

親に対して、

安定したあたたかい「きずな(愛着)」を感じられなかったために、

 

✅恋愛・結婚・仕事・友達付き合いなどの人間関係で苦労しやすくなる。

 

例:見捨てられ不安におびえ、人との関係に依存し過ぎるか、

深いかかわりを回避しすぎる。(➡”愛着“の不安定化)

 

 

✅自分の「きもち」とうまく付き合えない。

 

例:心のマヒ・コントロール不全(➡“感情力”の低下)

 

 

✅「自分」がない・わからない。

 

例:空虚感・自分がキライ・憎い・プライド高いが劣等感強い

(➡“セルフイメージ”が不安定)。

 

 

✅自分が人生の主人公だ、と感じられない。

 

例:チャレンジできない・逃げ癖・あきらめ癖など(➡“主体性”が育ちづらい)

 

 

というような影響が出るようになるのです。

 

 

こちらの記事では、イメージしやすいように

動画を使って解説していきます。

 

まずは、こちらの赤ちゃんとお母さんの動画をみて下さい。

(Youtubeからの転載です。)

 

 

こちらの動画の前半は少し飛ばして、

30秒辺りからスタートしていただいて、

1分7秒からの赤ちゃんの反応の変化を見てほしいのです。

※これは、Youtubeにアップロードされている世界的に有名なエド・トロニック博士の心理学的な実験の動画です。

 

 

最初は笑顔で愛してくれていたお母さんが、

1分7秒で、急に無表情になる

という内容ですよね。

 

 

 

ぼくは、この動画を見ると、

とてもつらい気持ちになるんです。

 

 

 

お母さんが急に無表情になると、

赤ちゃんは、一瞬「どうしたの?なになに?」という表情で

ギョッとしていますよね。

 

 

表情が一瞬で凍りつくのが

わかるかと思います。

 

 

そして、

目をそらしたり、

苦痛に顔をゆがめながら

 

 

「なにが起こったの?」

「お母さん、ほら、笑って?」

 

そんな風に必死でお母さんを求めていきます。

 

 

でも、笑顔もなにも返ってこない。

赤ちゃんは、求めては、目を逸らしたり。

笑顔でかかわろうと接しても

なにも返ってこないからすぐ引っ込める。

 

 

 

そんなやり取りの末、

ついに耐えられなくなって

最後は泣き出してしまう赤ちゃん。

 

 

無事にお母さんが元の笑顔でやさしい反応に

戻ってくれて、一安心。

という動画なのですが・・・

 

 

実は、ここにアダルトチルドレンの

生きづらさのよくある原因がかくれているのです。

 

まず、

赤ちゃんは、とても幼い時から

親の反応をすごく細かくキャッチしていて、

自分からもいろいろなサインを出しているのが

よ~~くわかる映像ですよね!

 

 

なにも考えていないわけでも、

ただ受け身に世話してくれるのを

待っているだけでもありません。

 

 

自分から、かなり積極的に親を求めているのです。

そして、かなり繊細に親の反応を観察しているのです。

 

 

つまり、

①親とのきずな(安心感)を求める本能

②親の反応を観察する能力

 

人間の赤ちゃんには、

この2つの本能と力があるのですね。

 

 

ところが、アダルトチルドレンは、

乳幼児期~思春期~成人になるまでの

成長過程で、親とのきずな(安心感)を十分に感じられない状態で

大きくなってきた方が多いのです。

 

 

もっと具体的には、

✅ いつも他人や兄弟姉妹と比べられて育った。

✅ 100点満点を取らないといつも怒られた

✅ しんどい気もちを親に言えずに育った。

✅ 親が心配性で、過保護に育てられた。

✅ 親が離婚し、両親の仲たがいの間で板ばさみになってきた。

✅ 「明るく元気なよい子」を演じてきた。

✅ 子どもの頃、家族の「ヒーロー(英雄)」役を演じていた。

✅ 子どもの頃、「親の愚痴聞き役」や「世話焼き役」をしてきた。

✅ 子どもらしい素直な気もちを表現すると怒られた。

✅ 養育者から繰り返し侮辱されたり、軽蔑のまなざしを感じて育った。

✅ 100点満点を取ったのに、親はいつも「当然だよ」という反応だった。

 

 

心へのダメージが強すぎて、

本人が忘れていることさえあります。

 

この場合も、忘れているのではなく、

無意識のうちに辛い記憶と感情を切り離しているのです。

 

先ほどの動画の赤ちゃんの

苦しそうな表情と、

現実を否認するような空虚なまなざしを思い出してみて下さい。

 

 

このような環境で大きくなったアダルトチルドレンが

「親の求める良い子じゃないと愛されない」

「人は信用できない」

「私はできの悪い人間だ」

といった思い込み(信念)を抱き、

 

心の癖(防衛)で自分を守るようになっても、

誰がその人を責められるでしょうか?

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

こちらの記事では、

アダルトチルドレンに「なる原因」と

アダルトチルドレンの生きづらさが「続く原因」について

それぞれ解説してきました。

 

 

 

本気で変わりたい!という想いがあれば、

いつからでも、誰でも、変われます!

 

 

この記事が、アダルトチルドレンの生きづらさを抜け出す

きっかけになりますように、

心から願っています!

 

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