からだに出る「うつ病サイン」とは?-「からだの不調」で見抜く「うつ病」
うつ病サインは「からだの不調」に出ます
ここでは、「うつ病」かな?と思った方で、
とくに「からだ」に不調が目立つという方向けに、
さらに詳しく、うつ病かとうか見分けるポイントをご紹介しますので、お役立てください。
最初に断言します。
うつ病でからだの不調が出るのは、
あなたに「気合い」「努力」が足りないからでも、
心や精神力が弱いからでもありません。
まず、うつ状態に入ると、
ストレスなどいろいろなことが重なり、脳機能のバランスが崩れます。
これにより、からだの働きがくずれてしまいます。
食欲、睡眠欲のリズムが崩れたり、性欲が低下したりします。
だるさや、腰痛などにうつ病のサインが現れるケースもあります。
いずれにせよ、ストレスにたいして、からだが不調を起こし始めています。
ここで大切なのは、
本来は「極めて正常」なストレスに対するからだの反応だということです。
しかし、多くの方がこの段階では治療や診断を受けません。
こうしたからだの不調にともなって、心のエネルギーも不足してきます。
すると、うつ病の症状が進行していくのです。
「食欲がわかない」「眠れない」などが、
からだの不調として現れる「うつ病の最初のサイン」だと
思っておくとよいでしょう。
以下に、おもに「からだの不調」という視点から、
うつ病かどうかを見分けるポイントをお伝えします。
なお、自己診断で満足せず、
少しでもうつ病を疑ったら、心療内科などを受診することをお勧めします。
またはカウンセラーに話を聴いてもらうことで、
「心の治療」そのものへの不安を和らげてから、
診断を考える方も実際にはいらっしゃいます。
いずれにせよ、早期発見、早期治療がやはり一番望ましいのがうつ病治療です。
①眠れない・食べられない・性欲がでない
これらは、うつ病の身体症状である可能性があります。
ただし、憂うつ感があって「うつ病かな?」と思っても
気分の浮き沈みが極端だったり、
言動の波が大きい場合は、
うつ病ではなく、
双極性障害や非定型うつ病・新型うつ病・軽症うつ病などといった
別の心の病である可能性も考えられます。
②症状がほぼ毎日、数週間にわたり続いている。
ここも重要なポイントです。
ただし、食欲や睡眠の乱れが、一時的なもので終わるなら、心配ありません。
ストレスや疲れによるものだと考えられます。
③内科でからだの異常がなにも見つからない。
内科で内臓の病気と判断されたのであれば、専門的な治療で治るでしょう。
ただ、うつ病の方は、
はじめは「からだの不調」がうつ病の初期症状と気づかず、
内科を受診することもよくあります。
内科で異常がないのに、からだの不調が治らず、数週間続くようなら、
心の病である可能性が高いことになりますね。
うつ病の身体症状は、ご本人やご家族が、ふだんの生活リズムの変化に注意を払うことで、
十分に気づけるものです。
日頃から注意しておくことで、
うつ病のことで病院を受診する際にも、症状を正しく伝えられるでしょう。
うつ病は、適切な治療を受けなければ、実際に死につながることがある病気です。
早期発見、早期治療が理想的で、「気のせい」などと放置すると、
症状がどんどん進行してしまって、自殺願望も出てしまうことがある心とからだの病なのです。
さらに詳しく、
どのようなからだの不調が、どんなふうに出てくるのか、
ぜひ次の記事で理解を深めていただければと思います。
【知らないと死を招く!うつ病かな?と思ったときにチェックすべき「からだの不調」】
あなたの心に幸せが戻ってきますように、お祈りしていますね。