なぜ感情を抑え込む癖がつくのか?それは・・・

感情を抑え込むのはなぜ?

 

「そんなことくらいで泣くな!」

 

「そんなに怒っちゃダメよ」

 

「その程度で調子に乗るんじゃないわよ?」

 

 

誰であれ、

子ども時代に周りの身近な大人から

言われたことが、

心に深く刺さることがあります。

 

 

または、表情や声のトーンなどから伝わる

緊張感や雰囲気なども、

心に刺さることがあります。

 

 

ポイントなのは、

大人の側にまったく悪気がなくても、

覚えてすらいないほど何気ない一言でも

子どもは覚えていることがある、

という点です。

 

 

子どもは右脳優位で育つ面があるので

おとなの雰囲気や感情レベルの傷つきに

とても敏感です。

 

 

だから、

子どもに罪があるわけでもありません。

 

「わかってもらえなかった」という「心の痛み」が「ガマン癖」につながる

 

 

いずれにせよ、

要は「子どもが受け取るか否か」が

「感情ルール」の内容を左右するわけですね。

 

 

 

泣いてはいけない。

怒ってはいけない。

喜んではいけない。

 

 

こうした「感情ルール」が

無意識のうちに

脳に定着してしまうことがあるのです。

 

 

すると、

悲しみや怒り、喜びといった

素直な感情を出て来ないように

ガマンする癖が身につくようになるのです。

 

 

そうなると、

 

「言いたい事が言えなかった」

 

「自分の素直な感情は

表現させてもらえなかった」

 

「わかってもらえなかった」

 

そうした「心の痛み」が

蓄積するようになっていくのです。

 

 

「お母さんなんかキライ!」

「クソババア!」

「頑固オヤジ!お父さんのバカ~!」

 

 

たとえば、

こんな風に言いながら

 

プンプン怒ってみたり、

ワンワン泣きわめいてみたり。

 

 

そういったビックリするほど

正直な「感情表現」を通して、

 

子どもは「感情」との付き合い方を

ゆっくり、じっくりと学んでいきます。

 

 

ところが、

子どもが自分の気もちを言うたびに

 

アタマごなしに怒られ、否定されたり

軽蔑され相手にしてもらえなかったり

ひどい目にあわされたり・・・

 

 

そうした経験を積み重ねると、

子どもは、

 

親の愛情を得ることや、

イヤなこと、危ない目に遭うのを

避けることと引きかえに、

 

自分の素直な感情を表現しなくなったり

押し殺すようになることがあるのです。

 

 

子どもにとっては

親という「環境」に「適応」するための

サバイバル方法なのです。

 

 

子どもの人格は、

 

気質×環境×偶然=人格

 

というしくみで出来上がります。

 

 

その「環境」でとても大切なのが

「感情表現をできる環境」です。

 

 

子どもにとって、

その「環境」で

影響力を持ちやすいのは

多くは「親との関係」ですよね。

 

 

実際に、子どもの脳も、

「親との関係」に「適応」するために

カタチや働き方すら

変えようとしていることが

わかってきたのです。

 

(最近出たもので一番

わかりやすいのは

友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』ですね。)

 

 

怒りや悲しみ、不安・・・

そんな自分の素直な感情を表現したら、

 

 

愛されない。

拒否される。

嫌われる。

 

 

あなたも幼い頃に、

そう学んだ可能性はありませんか?

 

 

以前、僕のカウンセリングを卒業された

Aさんという方から、

こう言われたことがあります。

 

 

「ここまで育ててもらったんだから

親には怒っちゃいけないって思って

ガマンしてきました。

でも、案外、大丈夫なんですね。」

 

 

「親には感謝しなければならない」

という「感情ルール」があったんですね。

 

 

Aさんには快くOKを頂いていますので、

次回は、そんなAさんが

カウンセリングのなかでどんな風に

元気を取り戻していかれたかについて

少しお話しますね。

 

 

 あなたにも、

「悩んでいるのは私だけじゃない」

と思っていただけますように。

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尼崎カウンセリング研究所

代表 南ユウタ

兵庫県尼崎市東園田町5-21-12

 

 

尼崎カウンセリング研究所では、ネガティブ思考改善のご相談を多く承っております。

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