「親子関係」に悩む方なら必見!親の言動と子どもへの影響とは?

 

こちらでは、「親」との関係を見直す目的で、チェックリストをご紹介します。

アダルトチルドレンや対人恐怖、愛着障害・愛着トラウマなどに悩む方は、ぜひお役立てください。

 

 

親子関係で悩む方々の話からは、以下の3タイプの親の言動パターンがよく聞こえてきます。

 

①過干渉タイプ

②支配タイプ

③無関心タイプ

 

 

順番にご紹介していきましょう。

チェックリストになっているので、ご自身でも確認してみてくださいね。

 

 

①過干渉タイプ(愛情・心配によるやさしいコントロール)

~「心配」が「支配」になる~

 

多くの場合はお母さんが、このタイプの子育てになっています。

 

その背景には、夫が愛情表現をしない、話を聞いてくれない、

聞いてくれても気もちを受け止めてくれない、ケンカが絶えない・・・

などといった夫婦関係の不和や夫への不満が非常によくあります。

 

 

やさしいお兄ちゃんやお姉ちゃんが、

そんなお母さんの愚痴聞き役を引き受け、やがて疲れ果てて、

うつ病や適応障害、不登校・ひきこもりになってしまうこともよくあります。

 

 

よくある言動パターンは、以下になります。

 

✅ 常に子供の先回りをする。

✅ 「仲良し母娘」である。

✅ 「AよりもBの方が良い」と、子供の言い分より親の考えを優先する。

✅ なにかと「ああしなさい」「こうしなさい」と「指示」が多い。

✅ とにかく「子どもが失敗しないように」「恥をかかないように」と目を光らせ

  ている。

✅ 外出時には「どこに行くの?」「誰と何をするの?」などを「心配だから」と

  いう理由でしつこく聞いてくる。

✅ 子どもの帰りが遅いと、頻繁に連絡がある。大量のライン・メールや不在着信

  がある。

✅ 「そんな人と付き合っちゃダメよ」など、子どもの友達付き合いによく口出し

  をする。

✅ ラインやメールの中身を勝手に見ることがある。

✅ 「お父さん、こんなひどいこと言うの!」など、夫の不満を子どもに相談す

  る。

✅ 夫婦喧嘩の時に、「この子も私と同じこと思っているの」と子どもを巻き込

   む。

✅ 子どもの本心とズレたことに気づかず、「もっと上の成績・学校を目指すの

  よ」とプレッシャーをかける。

✅ 「お母さん(お父さん)のできなかったことをやってね」と期待している。

✅ 「長女・長男なんだから、しっかりしなさい」「息子・娘はあなたしかいない

  のだから、頑張るのよ」といった期待をかける。

✅ 子どもの本音を「あなたもそう思うわよね?」と決めつけていることに気がつ

  かない。その状態で約束を取り付け、それが破られると「約束したのに」「無

  責任」などと責める。

 

 

 

②支配タイプ(威圧的コントロール)

 

支配タイプの親は、過干渉タイプとも被っていることがあります。

 

親御さん自身は善意で、その自覚がないことの方が多いのですが、

子ども視点から見れば、「親はいつも自分が正しい・偉いと思っている人」と

映っていることが非常によくあります。

 

 

社会的地位の高い父親が、子どもにも期待をかけて、

思い通りにいかないと怒ったり、

自分を超えそうな予感がすると褒めるどころか邪魔をしようとすることもあります。

 

 

よくある言動パターンは、こちらです。

 

✅ 「親の言う事が聞けないなら、この家から出て行きなさい」と脅かす。

✅ 親が子供への心配から、気にいらない恋人や友達との付き合いをやめさせようとす

る。

✅ 子供の実力以上の学校に入れようとする。

✅ 子ども本人の意思ではなく、「親の意思」で子供に習い事やお受験をさせる。

✅ 子どもの結婚相手を親が決める。

✅ 結婚式の式場、引き出物、ドレスや招待客までも決めてしまう。

✅ 親の敷いたレール通りに子どもが育たないと腹を立て、責めたり脅す。

✅ 「誰のおかげで食べていけていると思っているんだ」と力の差を見せて動かそうとす

る。

✅ 子どもの考え方や価値観を一切認めず、自分の思い通りにしようとする。

✅ 「親への感謝」を強要する。

✅ 親が良いと言った大学でないと学費は出さない、「勝手にしろ」「もう知らないから

な」などと脅す。

✅ 「〇〇しないとゲームはしてはいけません・友達と遊んではいけません」などと強要

する。

✅ 自分の考えを押し付けるうえ、間違っていたとしても決して謝らない。

✅ 子どもがテストで95点を取ってきても努力を認めず、けなしたり、ガッカリしたり

する。

✅ 「子供の意思」を認めない。

✅ お前は「人間のクズ」「ダメな子」だとばかにして、人格否定する。

✅ 「太っている」「目がキツイ」などなど、子供の見た目をばかにする。

✅ 「お前なんか産むんじゃなかった」と平気で言う。

✅ 「お兄ちゃんはできるのに、どうしてお前はいつもできないんだ」などと比べる。

✅ 兄弟姉妹のなかでひとりだけ「えこひいき」する。

✅ 娘が女性らしくなったり、彼氏ができると嫉妬して嫌味を言う。

✅ 息子が男らしくなったり、成功しそうになると、嫉妬して自信を砕こうとする。

✅ 気にいらないことがあると子供に暴力をふるう。

✅ 性的虐待をする。

✅ 頻繁に物やパートナーにあたる。

✅ DVを子どもの前で繰り広げる。

 

 

 

③無関心タイプ

 

いわゆるネグレクトがこのタイプにあたりますが、

それ以外にも、親が自分の自己満足のために子どもを利用してしまうとき、

そこに「関心」があるとは言えません。 

 

✅ 子供よりもいつも自分が優先。

✅ 子どもも家事も放ったらかしで出かけていく。

✅ 抱きしめない・子どもを見ないなど、幼い我が子にさえ愛情を注がない。

✅ 子どもが風邪を引いても、面倒を見ない・病院に連れていかない。

✅ 子供そっちのけで他の男性・女性に夢中になったり、アルコールやギャンブル

  に依存する。

✅ 自分がかわいいので、子どもはあくまでアクセサリー扱いになる。

✅ 子どもへの愛情を注ぐよりも、SNSなどに子どもを載せて自己満足すること

  にエネルギーを注ぐ。

✅ 親自信が興味関心のないことを子どもが話したとき、あからさまに無関心な態

  度で向き合う。

 

 

 

これら3つのタイプの養育に共通するのは、「子どもが他人軸で生きるようになってしまう」という点です。

 

 

①の過干渉タイプの親の子どもは、「自分の意見がない」

「やる気はないが、やりたいこともない」「指示待ち族」になってしまいやすいです。

 

②の支配タイプの子どもは、

他人の目を伺っていつもビクビクする大人にもなりやすいです。

NOが言えない」「いつもがんばってしまう」といった大人になりやすいです。

 

反対に、親への反発心から家を早く出たり、

「早すぎる自立」をすることもあります。

 

親子関係が「上下関係」「支配される関係」でしかなかったので、

気づいたときには自分自身も人を信用せず、

他人と競ってばかりの支配タイプになってしまうこともよくあります。

 

 

 

③の無関心タイプの親の子どもは、

「わたしって何を考えているんですか?」「自分の感情がわかりません」などと、

「流され族」になることで生き抜いてきた面があり、

大人になってもそのスタイルが抜けないこともしばしばあります。

 

無秩序な家庭のなかで、「風見鶏」になることで生き延びてきたのです。

 

 

いかがでしたか?

 

自分自身が受けてきた養育をふり返ることで、

「なぜ生きづらいのか」が見えてきます。

 

「なぜ生きづらいのか」が見えてくれば、

「どうやって幸せになれるのか」がわかるのです。

 

 

 

ただし、「親を責めれば解決する」とは思わないようにしてください。

あくまで、あなたが幸せな人生を生きるヒントを得る上で、

「親との関係」をひも解いていくと大いに役立つということなのです。