「自己嫌悪」型の「うつ」は、〇〇〇がカギ
「自己嫌悪」型の「うつ」の原因とは?
「うつ」には、「恥」が要因になっているタイプがあります。
「こんな悪いことをしてしまった…」と、「よくない行動」をしてしまうことは、どんな人にもあります。
そのときに、あなたが「ダメなことをしてしまって、ごめんなさい」と謝るなら、それは「罪悪感」です。
「あの時、あの人に、あんなことをしてしまったことを、謝りたい・・・申し訳ない・・・」
これは「罪悪感」です。
でも、「こんなことをしでかす自分はダメ人間だ」とか、
「人として価値がない」「情けない」という声が聞こえるのなら、
それは「恥」という感情なのです。
「罪悪感」は「行動」に対して感じ、「恥」は「存在」そのものに向けられます。
「恥」は「自分を裁く批判の声」です
さて、この「恥」という感情って、とっても苦痛な感情なのです。
もう、この感情を感じたら、僕たちは反射的に身を隠したくなったり、
八つ当たりや責任転嫁をすることで、その苦痛を和らげようとするものです。
このとき、「恥」は、こういうメッセージをあなたにささやきがちです。
「お前は合格点じゃない」
「お前は劣等生だ」
「お前には生きている価値なんかないんだ」
「このバカ野郎!まぬけ!お前なんか何をやってもダメだ!」
これは、「自分で自分を嫌っている状態」ですよね。
僕たちは、たとえ一人っきりのときでも、誰かから馬鹿にされたように感じたり、見下されたように感じることができる生きものです。
そんなときに、心の中に巣くっているのが、恥という「自己批判の声」なのです。
もうお分かりかもしれませんが、「うつ」には、この「自己批判の声」で、自信も健康なプライドもズタズタにされたことで陥るタイプが存在するのです!
「自己嫌悪」克服の第一歩は「自己批判の声」を〇〇〇すること!
この「自己批判の声」に圧倒されてしまうと、僕たちは一気にこの世の終わりのような気分に突き落とされてしまいます。
恥に毒されると、誰一人として誇りや自信を胸に生き生きとすることができないのです。
「自分なんか大っ嫌い!」「なんて情けない!」と感じた状況のことを少し考えてみて下さい。
あの瞬間の、なんとも言えないどんよりとした落ち込みは、一度はまってしまうとカンタンには抜け出せないですよね。
なかには、自己嫌悪の底なし沼から抜け出すために、「ポジティブシンキング」をつかって無理やり引きずり出そうとする方もいらっしゃいます。
でも、これが見事に毎度のように失敗するのです。(汗)
なぜでしょうか?
それは・・・
そもそも、自己嫌悪を作り出す「自己批判の声」は、大前提として「ネガティブなお前はダメ人間だ」と言っていることが多いからです。
「ネガティブな自分より、ポジティブな考え方をしよう!」という意気込み自体はすばらしいことなはずなのです。
ネガティブになったときに、「よし!自分だって、もっとポジティブになれるはずなんだから!」と思えるのは、自分をあきらめていない証拠だから、それは本当にすごいことなのです。
だけど、それだと「恥」のいう大前提には賛成してしまっていることになりがちなのです。
つまり「ネガティブな自分には価値がない」というメッセージ自体は、「ポジティブシンキング」を目指す自分も無意識のうちに受け入れてしまっているからです。
それは根本的には「自己否定」なのです。
それは、うまくポジティブになっているときは、勝利の美酒を飲んで、勝利感や優越感で一時の満足を味わえます。
だけど、問題はネガティブになったときなのです。
ネガティブな自分を否定するわけです。
しかも、ただの否定ではなく「価値がない」とか「劣等生だ」と批判する声が否定するわけですから、相当なダメージになってしまいます。
それが、あなたの「誇り」や「自信」まで奪い、粉々に砕いてしまうのです。
逆に言えば、「恥」の解毒剤は、健康な「誇り」と「自信」なのです。
「自己批判の声」
「自己嫌悪」
「劣等感」
「ネガティブ」
そうした問題にお悩みの方は、まずは「自己批判の声」を「自分自身」から「切り離す」ことから始めましょう!
これは「逃げ」ではありません。
存在否定されていい人は、この世に一人もいないので、その部分だけは受け取り過ぎないように決めてみて、実際にやってみるのです。
あなたは、「行動」を否定することと、「存在」を否定しいじめることとを、混同していませんか?
「自己批判の声」に、あなた自身を「人権侵害」されていませんか?