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うつの「真の原因」!?「恥(シェイム)」とは!?

「人や世間の目が気になる」=「恥」

 

実は、トラウマやうつ、摂食障害や依存症など、

多くの「心の病」と呼ばれる状態の背景には、

とある感情があるとわかってきています。

 

 

その「とある感情」とは、ズバリ「恥」です。

 

 

「恥」とだけ聞いて、あなたなら何を思い浮かべますか?

 

  • 人前でスピーチをするときのはずかしさ。

 

  • 好きな人の前で感じるドギマギしたはずかしさ。

 

  • 失敗したときに感じるはずかしさ。

 

 

他にも、授業中や職場で的外れな発言を

 

してしまったときなどの、

 

「穴があったら入りたい」シチュエーションでも、

 

僕たちは誰であれ「はずかしい」と感じがちですよね。

 

 

 

または、人と会うときや、外出して人目に触れるとき、

多くの人がお化粧をしたり、

服装にも気を配って身だしなみを整えたりしますよね。

 

 

あれは、単純にオシャレが楽しいと感じるから、

だけではないことも多いはずです。

 

 

 

「最低限、はずかしい思いはしないように」と

誰もが潜在的には思っているからです。

 

 

 

試しに、下着だけで外出したら、

警察のお世話になってしまうだけでは済みません。

 

 

 

「周りの人」や、「社会」や「世間」からも

白い目で見られて、信頼を一気に失うでしょう。

 

 

 

ここまでをまとめると・・・

 

 

「恥」の感情とは、

 

「他人や世間の価値観のモノサシ」を

 

自分のなかに取り込んでいるからこそ生まれる気もちです。

 

 

周りに誰もいないのに、

僕たちは「こんな姿を人に見られたら恥ずかしい」

と感じることもよくあるはずです。

 

 

 

「心の中」に、

 

世間や社会の常識という「モノサシ」があるからこそ

 

そのモノサシと自分の言動を比較できるようになるのです。

 

 

 

実は、ここにこそ、

 

「恥」がさまざまな心の悩みや症状の

 

背景にある、と最近注目されている理由があるんです。

 

 

 

トラウマやうつ、対人恐怖やアダルトチルドレンなど

 

心に生きづらさを抱えた人も、

 

しばしばこの「はずかしい」という気もちを

 

(無意識のうちにであれ)抱えているのです。

 

 

 

「劣等感」などは、その典型例ですね。

 

 

誰かと比べて、自分には能力や魅力、

人としての価値が低いように感じるわけです。

 

 

 

そこにはその人なりに取り込んだ「モノサシ」が

必ずあります。

 

 

たとえば、僕の場合。

 

 

 

僕自身は、とくに思春期のとき

対人恐怖がとても激しい人間でした。

 

 

「他人からどう思われるか」に過敏だったので、

 

電車のなかや街を歩いているときや、

お店に入る時は、

 

「恥ずかしい思いをしたくない」と、

手や脇、ひどいときは全身に

たくさん汗をかいたりしていました。

 

 

 

内心、「とにかく恥をかかないように」と

とても必死だったことを覚えています。

 

 

 

まあ、アタマがまっ白で、

人の目しか目に入っていないので、

当時は「恥をかきたくない」とさえ意識できていませんでしたが・・・。

 

 

 

その当時の僕は、心の中に、

「電車で汗をかくのは恥ずかしいことだ」

「人目を気にして自意識過剰になるのは恥ずかしいことだ」

という「モノサシ」があったのです。

 

 

 

だから、恥ずかしいと感じないようにがんばろうと

必死になっていたわけです。

 

 

これは、もう地獄のような苦痛です。

 

 

「恥をかくこと自体が恥ずかしい」

 

「こんなことで恥ずかしいと感じてしまうのも恥ずかしい」

 

 

という出口のない無限ループに陥るからです。

 

 

 

今は、電車のなかで汗をかこうが気になりません。

 

人目を気にしようが、

 

それをことさらに恥ずかしがるよりも、

 

周りにどんなユニークな人がいるだろう?と

 

興味関心をもってむしろチラ見する(笑)方が

 

よっぽど楽しい、と感じることができています。

 

 

でも、対人恐怖の真っただ中にいたときは、

とてもじゃないけど、そんな風には思えなかったのです。

 

 

 

なぜでしょうか?

 

 

 

それは、

 

「自分は人より劣った存在だ」という「劣等感」

 

心の奥底にあったからです。

 

そして、

 

「劣った存在になんかなりたくなんかない、

 

自分は有能で人から評価されるべき存在だ」

 

という相反する思いもあり、

 

その2つの気もちが心のなかで

激しく争っていたからです。

 

 

 

もちろん、当時はまだ無意識ですよ。

 

 

対人恐怖の方やアダルトチルドレンの方、

 

人目が過剰に気になる方のなかには、

 

僕のように「ほんとうは有能なはず」という自分

 

「自信のない自分」が同居してケンカしている方が

 

よくいらっしゃいます。

 

 

 

すると、僕の場合は

 

人からちょっとバカにされただけでも、

 

「メンツをつぶされた」「プライドが傷ついた」

 

などと過剰反応してしまっていました。

 

 

それで、中学生のころはケンカもよくありましたし、

 

プライドが傷つけられただけで

 

友達に「お前なんか、絶交だ!」と関係を断ったりもしていました・・・。(汗)

 

 

 

周りからみれば、

 

とても「自信過剰」か「プライドの高いやつ」に

映っていたことでしょう。

 

 

でも、そのくせ、ほんとうは自信はないので、

 

一人で電車に乗る時などに汗をかくだけで

 

「周りから軽蔑されるのではないか?」と

 

過剰に不安になっていたのです。

 

 

 

しかも、そんな悩みを話すこと自体、

「人に言えない」わけです。

 

 

だって、もうお分かりかもしれませんが、

「はずかしい」じゃないですか。

 

 

過去の僕のように、

多くの方が、カウンセリングへ訪れる前に、

 

「こんなことで悩むのは恥ずかしい」と感じがちだからこそ、

 

「心の悩みを人に相談することは恥ずかしいこと」と思ってしまいます。

 

 

プロフィールにも書いていますが、

僕の家族は、両親の離婚に始まって、

いじめ・不登校・ひきこもり

アダルトチルドレン・母のうつなどなど

 

 

 

書き出せばいくらでも出てくるぐらい

「生きづらさのオンパレード」でした。

 

 

 

しかも、それを当の本人たちが

深く恥じているので、

誰にも相談できまんでした。

 

 

 

「はずかしい」「情けない」「みっともない」

「こんなこと人には言えない」・・・

 

 

そうした感情は、すべて

 

「世間」や「社会」、周りの人たちの「目線」を

 

自分のなかの「モノサシ」にしたことから生まれます。

 

 

そのことで、人に頼ることができなくなり、

解決も遠のいてしまいます。

 

 

ますます自信をなくしますよね。

 

 

でも、それで終わらないから対人恐怖は苦しいのです。

 

 

ますます心の中の「ほんとうは強くて有能な自分」が膨らみ、

 

「はずかしいだなんて、思っていない!」と否定しようとするからです。

 

また出口のない無限ループに陥ってしまう

 

からくりのよくあるパターンのひとつです。

 

 

もしも、謝って済む類の生きづらさなら、

 

相手に「ごめんなさい」と謝れば、

 

人間関係は修復できることだってありますよね。

 

 

 

怒っているなら、それを相手に伝えて、

 

「私はこれに腹が立った。だから、今度からこうしてね」

 

などとコミュニケーションができれば、意思疎通ができます。

 

 

 

でも、「はずかしい」「人にどう思われるだろう?」

という「恥」の感情を感じた人は、

それさえできないほど傷つきやすい心の状態になり、

怯えてしまいます。

 

 

 

なにより、他人と比較して劣等感を持つので、

心の底ではそういう自分を恥じて、

自分で自分を否定し続けます。

 

しかも、そんな自分を認めたくない自分も同居しています。

 

 

「自分を変えよう!」とがんばる方が多いのは、

ひとつには、こういう理由があるのです。

 

 

2人の自分がいることを認めてあげ、

仲直りのための話し合いをしない限り、

無限ループは絶対に終わらないのです。

 

 

 

すると、やがては今ある人間関係から距離を取り始めてしまうのです。

 

 

これは、全世界的に共通の傾向だと言われています。

 

 

 

少し考えていただきたいのですが、

自分がトラウマを抱えていることや

うつ病であること、アダルトチルドレンであることを

あまり面識のない人に言えますか?

 

 

自分の子どもや兄弟が不登校やひきこもり当事者だと

胸を張って言える人がいますか?

 

 

ほとんどの人は、言えないはずなのです。

 

 

 

僕も、両親の離婚については、当時は周りの人には

絶対にヒミツでした。

 

 

 

だから、今振り返っても、とても肩に力が入って

常に「バレないか」を過剰なくらいに気にしていました。

 

 

 

さて、今日ご紹介した「恥」を理解しておくことは

いままで色んなカウンセリングやセラピーを

受けてもうつ病やトラウマ、アダルトチルドレンが

治らなかった方には、とても重要です。

 

 

 

世界的な流れは、そうした心の生きづらさの根っこに

「恥」があるとわかってきたのはここ15年から20年ほどの話で

日本はだいたい20年ほど遅れているので、

 

 

ここでこの情報に触れられただけでも、

あなたは相当ラッキーだと思います。

 

 

 

僕も、仕事柄、海外の最新情報を英語の文献や論文から

仕入れますが、一番知れてよかったと思うのが、

この「恥」についての情報です。

 

 

 

真の原因がわかれば、

いままで治らないと思われていたものも

治っていく道筋がわかるわけですからね。

 

 

 

さて、というわけで次回は、

「季刊Be!128号」の特集、

「隠された痛みから自由になる 

生きづらさの根っこは[恥]だった!」から、

恥のチェックリストをご紹介しましょう。

 

 

ご自分が、どれくらい当てはまるか

まずはやってみましょう。

ただし、心の状態がとてもしんどくて優れない方は

次回の記事はあまりお勧めできませんので、

そこだけはどうかご注意ください。

 

 

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尼崎カウンセリング研究所

代表 南ユウタ

兵庫県尼崎市東園田町5‐21‐12

尼崎カウンセリング研究所では、

対人恐怖症、社交不安症、パニック障害

うつ病、トラウマやアダルトチルドレンなど

幅広い心の生きづらさのご相談に応じています。

 

 

尼崎市や豊中市、宝塚市などの近隣の地域だけでなく

神戸市や明石市、大阪方面などからも来談が多い相談機関です。

 

 

アメリカ発最新のカウンセリングを

独自の方法で組み合わせ、ご提供致します。

 

 

本記事のように

うつや対人恐怖症、アダルトチルドレンの問題の

根っこにある「恥」の問題に

お悩みの方は、尼崎カウンセリング研究所に

ぜひ一度ご相談ください。