自己嫌悪の切ない真実

 

心理カウンセラーの南ユウタです。

 

今回は

「自己嫌悪の切ない真実」についてのお話です。

 

自己嫌悪については、

「切ない真実」が見つかることも多いので

 

「自分を嫌うな!」

「どんな自分も受け入れよう!」とは、

実はあまり言いたくないです。

 

「切ない真実」がわかってくるのは、

大抵はその人の心の中に住む「親パーツ」と話し合う時です。

 

心の中に取り込んだ親パーツは、

多くの場合あなたを否定し、罵声を浴びせ、

幸せになることを全力で引き止め、無限に頑張らせようとしたりします。

 

 

ところが、

その親パーツを敵視せずに話し合っていくと、

意外な真実が浮かび上がってくることも多いのです。

 

親パーツの「切ない真実」とは、

 

例えば…

 

「怖い親」「いじわるな親」に見えていたお父さんやお母さんは、

 

実は

「私を置いていかないで」

「子どもにまで見捨てられたらどこにも居場所がない」と

不安がり泣き叫ぶ子どもでもあった…

というのもよくあるのです。

 

 

こうした

「虐待や否定してくる親の切ない真実」を、

子どもながらに知っていたりします。

 

いや、より正確には、

その人の心の一部(パーツ)は、親の心の痛みを知っています。

 

だから、自分もまた親のようになって、

「お父さん、お母さん、一人じゃないよ」と守ろうとします。

 

「僕が怒るのをやめちゃったら、不幸を選ぶのやめちゃったら、

父さん、お母さんはひとりぼっちになっちゃうじゃん。

お父さん、お母さん、一人にしないからね。ずっとこうして守ってあげるからね」

 

そんな切ない想いが

自己嫌悪の強い人の心の底に隠れていることもあります。

 

そうやって、

子どもの中の少なくとも一部(パーツ)は、心底親を愛し、守ろうとします。

 

他人から親を否定されようものなら、全力で怒って、かばいます。

 

その中で、親の抱えていたのと同じ心の痛みを背負おうとするのです。

 

どれほど問題に溢れていても

「自己嫌悪を手放すことは親を見捨てることになる」

と信じていたりするのです。

 

本当に健気で、親想いのいい子なのです。

 

苦しいのに離れられないのは、

その人の心の一部が接着剤のように

親の心の痛みにくっつき、その絆を守ろうとしているからです。

 

見方を変えれば、

とても深い「愛する能力」であり、

「親想い」な証拠であり、「親への共感」が育っているとも見れます。

 

そのことに本人が気づくだけでも、

「人を愛することのできる自分」に気づけ、誇りが内側から湧いてきたりもします。

 

内側の愛に気づくと誇りが湧くのです。

 

そういう意味では、

自己嫌悪とは「自分の内側の大きな愛に気づくためのきっかけ」かもしれません。

 

少なくとも自己嫌悪は「自己の分裂」の結果です。

 

「自分」が分裂して「嫌う自分」と「嫌われる自分」との断絶が生まれている状態です。

 

その「嫌う自分」の方にも「切ない真実」がありえるんです。

 

 

南ユウタ

 

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